ふみかてぃっく 小笠原紀行

2001年9月、『君の海へ行こう』の舞台である父島(小笠原諸島)へと旅してきました。

出航

(写真)  小笠原 (父島) 行きの船は、竹芝桟橋から出航します。新橋駅から 「ゆりかもめ」 で1駅。JR浜松町から歩いても行ける距離です。まずは桟橋の施設紹介から。
(写真)  乗り場の上には郵便局があり、日曜日もATMが稼働しています。
(写真)  港に面してコンビニエンスストアもあります。
(写真)  が、肝心の出航日は休業日でした。9月15日に出発したのですが、この日が祝日だったことに一行が気づいたのは、船に乗り込む直前(笑)
(写真)  仕方ないので、3分ほど歩いたところにある別なコンビニへ買い物に行きました。すると、店内には人がいっぱい。しかも、良く知ってる感じのオーラが漂ってる── この日は、向かいの 「東京都産業貿易会館」 でイベントがあったようです。
 その夜のこと、船内で隣にいた若い女性2人連れの
  A子 「なにあれ? 『美少女フェスタ』 だって?」
  B子 「気持ち悪いよね〜 メガネかけてて日に焼けてない系で」
という会話を盗み聞きして、痛烈にダメージを受けていたのは私だけではないはず(泣) 船内では、無理してコンタクトレンズにする。
(写真)  見送りに来てくれた、fumica.com 留守組ご一行。
(写真)  岸壁を離れる。
(写真)  レインボーブリッジの下をくぐる。

岸壁のkita

(写真)  で、こちらは居残り組からの映像。この5枚の撮影は、kitaさん。
(写真)  見送り組拡大図。
(写真)  紙テープを投げようか、という企画があったのですが、この距離ではちょっとね〜
(写真)  声が届かないので、携帯電話で話す (笑)
(写真)  有明に向かう 『おがさわら丸』 (ぉぃ

滞在1日目

(写真)  およそ26時間の船旅を終えて、父島に着く。事前調査で 「酔い止め薬は 『アネロン』 が効く」 という情報を受け、各自購入。しかし、「1日1錠服用」 の1日とはいったいどれくらいなのか議論になりまして。私は、「起きている間が1日」 説をとって就寝前に追加投与し、事なきを得ました。しかし、「1日とは24時間」 説を採った某氏は、トイレから帰ってきませんでした。ご愁傷様。乗り物酔いなんてしたことないという方、黒潮をなめてはいけません。
 そうそう。船の中は、これでもか!というほどに冷房を入れてくれますので、防寒着必須です。 
(写真) ペンションのお出迎え
(写真)  おがさわら丸から降りる人たち。
(写真)  港。琴里ちゃんが看板持って待っていてくれるのを期待したのですが、作品にあるような防波堤はありませんでした。
(写真)  港にはコインランドリーもあります。
(写真)  ここが一行の宿、『キャベツビーチ』。
(写真)  父島にも郵便局はあります。ここから岡野史佳先生に手紙を出しました。窓口営業時間なら、風景印を押してもらえます。
(写真)  小笠原ホエールウォッチング協会 会員になると、乗船券が1割引になるとのこと。1年のうちにもう1回来れば元が取れる、と言って入会した人がいましたが…… 会社どーするんだろ?
(写真)  温度計は28℃ 冷帯(北海道)の人間には、ちょっとつらい環境。
(写真)  協会の中に置かれていた、等身大イルカ。たてにょんさんは譲ってもらえないか交渉を始めたが、あえなく玉砕。
(写真)  父島タクシー。ここで原付バイクを借りる。
(写真)  イルカやクジラの泳ぐ姿が見えることもあるという、三日月山展望台を訪ねてみる。これは、翌日、海へ出たときに展望台を撮影したもの。
(写真)  展望台からの眺め (その1)
(写真)  展望台からの眺め (その2)
(写真)  展望台にて。しかし、統一感のない集団だ(笑)
 後日、同じ船に乗り合わせた若い女性に 「皆さんどういったご関係ですか?」と聞かれて、「読書サークルです」 と答えたのですが……  嘘はついてない。でも、真実は語ってはいない気がする(^^;)
(写真)  島の北側にある、宮の浜へ遊びに行く。
(写真)  穏やかな海。
(写真)  人気の少ない浜辺。
(写真)  なんとなく “電子の妖精” を思わせるルリホシスズメダイ。
(写真)  帰り道、峠から市街地を望む。
(写真)  さて、ここからは夜の出来事。一行は、PAPAYAの案内で、小笠原ナイトツアーに参加。目的地は、島の南西にある小港海岸。写真はとれませんでしたが、浜辺の砂をかきわけると緑に光る夜光虫がいて、綺麗でした。
(写真) ヤドカリ〜
(写真) カニ〜
(写真)  ぼ〜っと緑色に光るキノコ、グリーンペペ。でも、フラッシュ炊いたら、ただのキノコだよね (笑) 雨の降ったあとに成長するそうですが、ガイドさんが驚くくらい密生していました。
(写真)  オガサワラオオコウモリを見る。
 透き通る空に浮かぶ星が見たかったのだけれど、曇っていてダメでした。

滞在2日目

(写真)  2日目の午前中は、昨日と同じくPAPAYAの案内で 「ドルフィン・スウィム」。イルカのいるところへ船で乗り付け、船長の合図とともに人がワラワラと海へ飛び込むというもの。しかし、自動車並の速さで泳ぐ彼らを追いかけて泳いだところで、遙か先の方を行く 『しっぽ』 を目にするのが精一杯なのでした。つまり、写真なんて撮れなかったということ(^^;) これは、昼に上陸した南島。
(写真)  南島にある扇池。
(写真)  扇池で、水と戯れる人々。
(写真)  外海とつながる水路。晴れていれば、さぞかし綺麗なんだろうなぁ。あいにくの雨模様だったのが悔やまれます。やはり雨を降らせる霊験あらたかと評判のある、にょんの能力でしょうか。
 雨足はますます強くなり、ココアを飲んだカップがみるみるうちに洗われていく豪雨に。
(写真)  せっかく防水機能付きのレンズ付きフィルムを買ったので、水中撮影に挑戦。水はにごっているし、光量が足りないしで、あまりパッとしません。
(写真)  水中撮影その2。
(写真)  水中撮影その3。
(写真)  水中撮影その4。
(写真)  午後は、ホエール・ウォッチング。しかし、すっかり体温を奪われてしまい、このあたり数時間は記憶がありません (朦朧としていました)。これはおそらく、意識の回復したわずかな時間に撮ったもの。
(写真)  同上。
(写真)  たぶんクジラさん。

滞在3日目

(写真)  朝、ちょっぴり早起きして、単身散策に出かける。目的地は中学校。
(写真)  目指すは、鉄棒。いざとなったら敷地に忍び込む覚悟もあったのですが、公道に面した場所にあったので助かりました。
(写真)  「君の海へ行こう」 121頁で、琴里ちゃんが利用していた鉄棒。学校は山よりにあるので、ここから海を見渡すのは難しそう。ふと思ったのだけれど、この位置関係だと、道路からも白いぱんつが見えちゃうので、気を付けた方がいいよ > 琴里ちゃん
(写真)  小学校と中学校は、同じ建物を共有しているみたいです。

(写真)  この日は、スキューバダイビングの体験。PAPA's の案内です。潜っている最中は、写真を撮る余裕なんて全然ありませんでした。そもそもカメラを持っていかなかったしね。島の北側にある兄島瀬戸に行きました。潮の流れがあまりに速いと、水面は鏡面のようになるんですね。

(写真)  ダイビングから帰ってきて、市街地の散策。え〜っと、大神さん公園?
(写真)  市街地を見下ろす高台 (大神山神社) から。滞在中、おがさわら丸は岸壁で待っています。
(写真)  同じく高台から。港のある二見湾を望む。
(写真)  同じく高台から。大村地区の市街地。商業施設や宿泊施設は、この辺りに集中しています。残りは、湾の奥の方。
(写真)  同じく高台から。中学校の敷地。
(写真)  同じく高台から。中学校を経由して魚釣りに行こうとすると、この道を通って 「釣浜」 へ行ったのでしょう。そうそう。この日の夜は、島寿司と亀の刺身を食べに行きました。

滞在4日目

(写真)  うわっ。早くも帰る日。名残を惜しんで、朝食前に散策。市街地の目の前にある、大村海岸にて。
(写真)  ビジターセンターのある公園。
(写真)  花。
(写真)  私がお散歩している間、龍田佐保さんは1人で (朝食も摂らずに) 中山峠までお出かけ。そもそものきっかけは、私が 「ここからの眺めが作品に登場しているんじゃないかな?」 と言い出したため。この写真は、ドルフィン・スウィムのときに下を通りかかったときのもの。
(写真)  バスの時刻表 (往路)。1時間ごとに運行されています。龍田さんは、07:10発の始発で出発して終点の小港海岸まで行き、次のバスで帰ってきました。つまり所要時間は2時間。
(写真)  バスの時刻表 (復路)。龍田さんが帰ってきたのは、08:55。「それらしい景色がある」 との情報を得た我々は、時刻表を見て考えました ── 09:15発のバスに乗れば、小港海岸には09:35に着く。片道20分と推定される山道を往復し、10:35に向こうを出るバスで帰ってくれば、10:55に帰還。出航には間に合う。よし、行くぞ!
(写真)  と、大慌てでバスに飛び乗った4人。しかし、なぜかバスは再び出発点 (村役場) へ。「通学バスも兼ねているので、1度中心部を1周するんですよ。時刻表にも書いてあるでしょ?」と、運転手さんに言われたのだけれど、そんなの気づかないよ〜 (><)
(写真)  昨日までとうってかわって、刺すような日差し。左下に写っているのは、戦争中に沈んだ船の残骸。ということを知らなくても、運転手のおじさんが解説してくれる。路線バスなのに、ほとんど観光バス状態。「いつもしゃべりすぎて遅れるんで、怒られるんですよ」という運転手さん。いい、許す。
 しかも、行きに乗っていたほぼ全員が、帰りも同じバスに乗り込んできたので、既に顔なじみ。乗客全員で会話が盛り上がる。もはや、観光バスを越え、分類不能である。でもね、運転手さんに 「お客さん、どこから来たの?」 と聞かれたので 「札幌です」 と答えたら、後ろの席から 「え゛っっ!」 という悲鳴が。
 ――あのぉ、絶叫するほどの場所じゃないでしょ(汗) 確かに、家を出るときにパスポートを持っていきそうになったけれど。
(写真)  バスの終点、小港海岸。ここまでは初日のナイトツアーで来ている。
(写真)  地図で道を確認。
(写真)  こっちです。
(写真)  登坂中に、小港海岸を見る。白い砂が美しい。前日までどんよりした天気だったため、強い光が嬉しい。左奥が、おがさわら丸の停泊している二見港。
(写真)  登坂中に、ブタ海岸を見る。吸い込まれるような紺碧。
(写真)  中山峠。41頁で、琴里ちゃんが 『おーい』 って叫んでいた場所。無理して来て良かった。
(写真)  本当は、峠の少し下から見たほうが作品の絵に近いのだけれど、 「琴里ちゃんの性格からすると、いちばん高いところを目指すはず〜」 (たてにょん氏・談)ということになりました。
(写真)  柵の形状も、作品と同じ。
(写真)  ここまで来たよ〜 の証拠写真。
(写真)  琴里ちゃんと一緒に記念撮影する筆者。

(写真)  出航の3時間前。他の皆はビジターセンターに行ったのですが、私は インターネットカフェ「ガーデン」 を訪問。臨時休業していましたが、電話で話したら開けてくれました。どうもありがとうですm(_ _)m メールの確認と、ネット送金の指示を40分で済ませました。
 島内にはISDN公衆電話 (グレ電) もありますので、端末があれば通信は可能です。でも、ノートパソコン持っていなかったんだよ〜 (><)
 その反省から、帰ってすぐに VAIO の SR1M を購入しました。愛称は 『まほろさん』 です。外装の配色が、髪の色と同じなので。 
(写真)  乗船を待つ、おがさわら丸。
(写真)  高校。琴里ちゃんは、ここに通うことになったのでしょう。
(写真)  船のデッキから、二見湾の出口を見る。
(写真)  第1話の最後を思い起こさせる光景。
(写真)  船の上から湾内を眺める。透き通るコバルトブルー。
(写真)  太鼓で見送り。
(写真)  さようなら。また来るね。
(写真)  マリンショップの船などが併走し、見送ってくれます。
(写真)  右舷にも。
(写真)  最後には船をとめて “有志” が海に飛び込みます。しかし、これをやるためにはおがさわら丸に乗っていてはいけないので、10日ほど滞在日数を延ばさなくてはなりません。隣にいたたてにょんさんは、しきりに希望を表明していました。
(写真)  小さくなっていく父島。
(写真)  わかりにくいけれど、聟島 (ケータ) 列島。

帰還

(写真)  しかし、我々の進路をはばむかのように台風が現る。
(写真)  直線が本来の航路。台風を避けるため西側にずれています。さらに、台風をやりすごすため、速度を落としています。そのため、到着は3時間ほど遅れてしまいました。札幌行きの最終便(21時発)には間に合いましたけれどね。
(写真)  搭乗券。右上の番号が、船内での居場所を決定します。数字が大きくなると、船の奥深くに追いやられてしまうので、早めに受付しないとね。船内では寝ているだけなのだけれど、エンジンの振動がどのくらい伝わる場所かは重要です。あとね、消耗しきっていると食堂に行く気力もなくなるので、パンなどの消化の良い餌を手元に用意しておいた方がいいかも。
 そういえば、帰りに上映していた映画、セリフは聞き取れないくせに林原めぐみ嬢の声だけは妙に響いてたな。

lastModified : 08/Aug/2003
foundation : 13/Feb/2002

(c) 2002 おおいしげん

Background : Angelic
Icon : Kobeya

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