『太陽の下でまってる』 第1巻を読んでいると、32頁の左端にある文字が目にとまりました。今までは単なる背景としか見ていなかったのですが、子細に眺めているといくつかの手がかりを読みとることができます。
最初は福岡の風景かと思ったのですが、第一生命の支店網地図 (googleで検索して入手しました)で福岡支社の場所を見ても、高速道路との位置関係があわないのです。そこで、「太陽の下でまってる」の舞台は東京とされていることから、これは首都圏の風景なのではないかと推測を立てました。改めて調べてみたところ渋谷支店であれば同じ位置関係になるのではないかという推論に達しました。
すると思い出されてきたのが、この歩道橋。もし推論が正しいとすると通ったことがあるはず。半年前、記念すべき第1回fumica.comオフの最後にkinko's (深夜も営業しているコピー屋さん) へ行ったときに渡ったところです。2股に分かれているところで、どちらに行けばいいのか困ったことを覚えています(^^;)
そこで、関東地区にお住まいの方にメールを出し、「渋谷駅東口からkinko's方向の風景を見てきて欲しい」との依頼を出して、現地調査をお願いしました。この申し出に対し、佐賀から
遊びに 仕事に来ていたmicsさんを歓待していたささいさんとyamazakuraさんが呼びかけに応じてくださり、調査隊が結成されました。
それでは、調査隊から送られてきた画像をご覧ください。クリックすると大きな画像を表示します。
予想的中〜 (^^)v
依頼を出した時点でかなり確信に近い自信はあったのですが、ぴったり一致してくれると嬉しくなります。調査隊からの報告によると、撮影地点は渋谷駅東口。東急百貨店東館の屋上にある子供広場から、国道246号線と明治通りとが交差するところを撮ったものだということです。
後日、筆者も実地見聞に行ってみました。エレベーターで最上階まで昇った後、階段で屋上へ向かいます。ペット売り場がある他、わずかな遊具が置かれているだけのこじんまりとした空間。しかも、撮影地点と予想される場所はお手洗いの横――
作品発表当時のものと比較すると、次のような相違点が挙げられます。
というわけで、首都圏でも「オカノ旅」を楽しめることがわかりました。
同じく『太陽の下でまってる』第1巻に登場した場面から。そよぎさんの公演が開催された青山円形劇場です(50頁左下のポスター参照のこと)。
背後にそびえる建物の位置がずれてしまっています。撮影地点のすぐ左に歩道橋があり、そのうえからだと丁度重なりそうなのですが、柵が設けられていて断念しました。 |
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里紗の到着を待っていた場所。劇場の左手にある駐車場でした。車両が停車していたため撮影できませんでしたが、階段のたもとが小さな緑地になっています。 |
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階段の拡大図。 |
『ラブリー百科事典 極東フェアリーテイルズ』 第1話の冒頭で登場する回想シーン。渋谷センター街の中ほどから、渋谷駅方向を眺めたものです。“ABC Mart”の前にて撮影。
なお、「いまだかつて山の手線の内側しか知らなかった女」などと言っておりますが、センター街は円の外側にあります(笑)
『
最上階のドームは、五島プラネタリウムのなごり。このプラネタリウムには、閉館が発表されたあとに2度行きました。ドームの円周に描かれた地平線のシルエットがお気に入りでした。
lastModified : 05/Oct/2003
foundation : 08/Apr/2001
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